2017年1月19日

銀座には13のお稲荷さんが祀られているのをご存知だろうか。元々銀座は江戸時代に貨幣の鋳造所であり、お稲荷さんは商売の神様と言われていた。日本一の商店街、銀座だというのに、商売の神様が13人もいるなんて贅沢だとは思わないだろうか。やはり神様が住まうだけあってその地価も日本一である。そんな銀座に錬金術師は訪れないが、霊能力者が足繁く通う場所がある。銀座7-13-1。この縁起の良い数字が指す場所にはムーSHOPがある。

オカルト誌として有名なムーの公式公認ショップである。ムーを知らない方の為に説明すると、1979年に学研から創刊されたオカルトをテーマとした月刊誌である。その内容は、心霊現象やUFO、UMA、都市伝説、古代文明、延いては量子力学などもあり、時代に沿った神秘的なコンテンツを掲載している熱狂的で根強い読者の多い雑誌である。

信じられないかもしれないが、かつては太平洋にムー大陸という大陸があると主張されていた。察しがついたと思うが、ムー大陸が雑誌ムーの名前の由来となっている。ちなみにムー大陸の存在を証明する決定的な証拠は今のところ発見されていないが、とある作家の主張によると旧約聖書にある「創世記」の物語はムー大陸の記録とされている。説はあるが検証できない、もしくは検証されていない世の中の有る無しを知るのは罪深いことだろうか。好奇心には敵わなかった我々はムーSHOPの扉を叩いた。



ヘミシンクのBGM音楽が流れるその流麗な空間は、オカルトというよりもスピリチュアルという言葉が似合う。それもそのはずであり、看板にはオカルトショップではなくスピリチュアルショップと明記してある。オカルトとスピリチュアルの違いとは何か。これについてはインタビューで伺ったのでそちらも目を通していただきたい。

扉をくぐって、私が一番最初に目を止めたのがピラミッドである。ピラミッドは世界最古の建造物と言われており、最も有名で謎が多いパワースポットではないのだろうか。一つ、サブカルチャーを語る上でオカルトの話題は避けては通れない。押し並べてサブカル好きというのはピラミッドのような科学では説明不能なものに関心が高い。今回ものっけから期待が高まる。



これはムーSHOPのHPによると、*クフ王のピラミッド全体を貸し切って2013年に閉鎖された「女王の間」に入ってピラミッドパワーを込めた希少なピラミッド石だそうだ。ピラミッド、銀座、鋳造所、お稲荷さん、13、ドル紙幣、パワーワードばかりだ。




*富のシンボルとされるピラミッドは「金」という漢字の語源になっている。ボーナスステージ張りの金運上昇が期待できる。




こちらは、*分杭峠と呼ばれる長野県伊那市の南端、標高1424mの地点にあるパワースポットで得られるパワーを封入したゼロ磁場ジェネレーターと呼ばれるアイテムである。この分杭峠、調べてみたところ謎多き場所らしく、宗教色のないパワースポットとしても有名である。宗教色のないパワースポットというのは個人的には心ときめく響きである。




しかし、宗教色とスピリチュアルは密接な関係がある。こういった霊符のような思想の強いアイテムも数多く、素人では手が出せない代物だと一目で理解できる。




もちろん、ムーグッズも置いてあり、そのアイコニカルなロゴからは謎のエネルギーやらパワーやらに加え購買意欲を感じる。




世界の謎と不思議で「かるた」するというのか。




この方が店主の山崎氏である。山崎氏自身もスピリチュアルな体験をされており、以前に金縛りにあった際に白いプラズマ状の光が頭の中を突き抜けたという。それは山崎氏にとっても不思議な体験だったらしく、ムーSHOPを訪れる超能力者やヒーラーの話によるとその後に何かしらの力が目覚めることがあるのだそうだが、山崎氏は特になかったと自負している。

そして、話を伺っているうちにわかったことがあり、ムーSHOPの店主山崎氏は僕が想像していたような典型的なオカルティックな方ではなく、科学的な側面から客観的に神秘を分析している方と言った方がふさわしい。そんな山崎氏の話はどれをとっても非常に興味深く、聞き手としてはしばしば悪魔の証明を説いているかのような気分になる。それではオカルトとサイエンスとロマンを含んだ山崎氏の摩訶不思議なお話を伺っていこう。

ムーSHOP店長 山崎偉晶氏インタビュー



「元々、ノストラダムスの大予言とか、UFOだったら矢追純一さんだとか、その辺の超能力ブームの世代というか」

いわゆる、第一次オカルトブームというものから話し始めよう。それは山崎氏がまだ小学生や中学生だった頃、テレビや新聞などでも大々的に取り上げられ、社会現象にもなったと言われる。若年層でも言葉ぐらいは聞いたことはあるのではないのだろうか。例えば、ノストラダムスの大予言。ことに1999年に人類が滅亡すると言われているアレだ。ノストラダムス氏には申し訳ないがこうして人類は今日までのうのうと生活させていただき今では話題に出ることないが、大予言を始めとする、当時の人々のオカルトに対する祭り上げ方は、今の我々からすれば尋常じゃなかったようだ。


「自分らが子供だった頃は、大手新聞の夕刊の一面に北海道でUFOが出ただとか報道されてたっていうか。今じゃ、ちょっと考えられないですけどそう言う時代だったので」

当時、ホットだった話題といえば大予言やUFO、幽霊、超能力等だったという。絵に描いたかのようなオカルトである。現代におけるオカルトはマニアックなコンテンツというイメージだが、山崎氏によると、それらは当時の友達との会話の一番の中心になる話題だったという。それに伴い、恐怖新聞やうしろの百太郎といったオカルトブームの火付け役を担った漫画が流行った。当時ではミーハーな分野だったと山崎氏がおっしゃったのは驚いたが、それもこれも一言で言えばそういう時代だったという。




「どっちかって言うと僕らの頃はスプーン曲げが流行っていましたね」

僕の知る限りでは昔、ベントラベントラ…と唱えUFOを降臨させる儀式なんかが流行ったらしい。山崎氏もそういった儀式に興じていたのだろうかと思い尋ねてみたところ、山崎氏の世代ではスプーン曲げが流行っていたという。それは丁度ユリ・ゲラーが来日した時期でもあり、全国の少年少女がスプーン曲げを体得しようと奮闘していたのだそうな。そして、サイキックなことに山崎氏の知る方でスプーン曲げができる方も少なくないそうだ。


「スプーン曲げ自体はそんな特殊な能力ってうちには入らないかもしれないですね」

山崎氏自身はスプーン曲げはできないが、ムーSHOPを訪ねるお客さんにスプーン曲げができる方はちらほらいるそうだ。なんでもヒーラーの方に多いらしく、更にはスプーン曲げの現象には根拠あるという。そのメカニズムについても伺った。


「まぁ、いろんな説があるんですけど」

その説の一つとして、曲げる部分の時間を急激に速めることだそうだ。特殊能力でスプーンのくびれた部分の時間だけを100年も進めれば劣化して曲がることが一つの説である。しかし山崎氏に言わせれば無理があるという。では山崎氏の思う正しい説とは。




「私は多分エネルギーだと思うんですけどね」

どういうことか、特殊なエネルギーで金属の素性を変えることだという。正直、この説明を聞いてもいまいちピンと来なかったというのが率直な感想なのだが、後にエネルギーについて詳しく解説していただいたので読者の皆様にはこの謎が紐解かれるのを楽しみにしていただきたい。そしてエネルギーと言えば、山崎氏の肩書きの一つであるエネルギーワーカーについて触れなければならない。


「元々はこういうエネルギーを扱う仕事をしているので」

ムーSHOPの店主を務めるずっと前からエネルギーワーカーとして活躍していた山崎氏。毎年開催される日本最大級の癒し・ヒーリング関連の大展示会である癒しフェア でもエネルギーワーカーとしてセミナーを開催したことがあるというほどの第一人者である。なんでもエネルギーワーカー歴は役10年にものぼるそうだ。では果たしてエネルギーワーカーとは一体どういった仕事をしているのだろうか。


「有名なのが『レイキ』ってのがあるんですけど」

エネルギーワーカーを説明する前に「レイキ」というものをご存知だろうか。日本では「レイキ」、東洋では「氣」と呼ばれ、インドでは「プラーナ」とも呼ばれる。世界的に見ても日本のレイキは有名だそうで、フランスで毎年開催されるJAPAN EXPOでもアニメに次いでレイキというほどの人気ぶりなのだそうだ。それなのに日本ではあまり知られていないという現状がある。

山崎氏によるとレイキ自体は、目に見えない「気」のようなものだという。レイキを用いた民間療法がレイキヒーリングであり、レイキをチャクラ(人体の中枢)にアチューンメント(繋げる)することで効果を発揮するという。私も初めて聞いた話だったので、にわかに信じがたいがWikipediaによると2007年の時点で500万人が実践しているというから驚きだ。

話を戻してエネルギーワーカーとは何なのかというと、こういったレイキヒーラーもエネルギーワーカーであり、中国の氣を使いこなす気功師もエネルギーワーカーである。私の解釈だと目に見えないレイキや氣といったエネルギーを運用するお仕事ではないのだろうか。


「物質の中にエネルギーを入れるっていうような仕事をやってた」「ピラミッドを使ったりだとか」

エネルギーワーカーにも様々なスタイルがあり、その中でも山崎氏の主な仕事は商品製作だという。さらに補足すると、山崎氏の場合はご自身が直接物質にエネルギーを入れるわけではなく、例えばピラミッドなどといったパワースポットに石やクリスタルなどを持ち込んで、パワースポットから発するエネルギーを入れるっていうのが主な仕事だそうだ。そしてそのエネルギーについてもまた興味深い話を聞かせてくださった。




「こう、宇宙空間にはエネルギーが円満してるんですけどね 現代科学では素粒子とかって言われてますけどね」

ここにきて、科学的なワードが出てきたことには驚いた。私は科学を専門的に勉強したわけではないので詳しいことはわからないが、どうやらレイキや氣といったエネルギーと宇宙には深い因果があるようだ。そして山崎氏がおっしゃる、このようなエネルギーが素粒子であるということは私でも言葉では理解できるものの、まだ納得はできなかった。

続けて山崎氏は私に課題を与えるかのように「量子力学とか究極は突き詰めるとそっちの方にいくんですよ」とも。なるほど、ここからだんだん科学的な話になっていくわけだ。


「可視光線ってあるじゃないですか」

可視光線とは電磁波のうちで人間の目で見える波長のもので、要はいわゆる光のことである。その逆が不可視光線であり、目には見えないが存在はする電磁波である。例えば、テレビの電波や携帯電話の電波がそれである。しかしこれが一体、エネルギーの話とどう関係してくるのか、この可視光線を通して山崎氏の言いたいこととは。


「人間の目で見える光の範囲ってのはすごい狭いんですよ」

同じように、レイキや氣といったエネルギーも電磁波の物差しのうえに並べることができ、ただ人間の肉眼では確認できないだけとのことだ。またそういったエネルギーは、波長が微細すぎて現代の科学では測定ができないことも主張していた。そして今後、科学技術が進歩してそれらを確認できるようになれば死後の世界も解明できるようになるという。

ということは冒頭で触れたスプーン曲げについては、まだ現代科学では確認できない微細なエネルギーによって曲げられたということになる。未知の微細な素粒子が金属の素性を変えたというのことで仮に納得したとしてもそもそも人間にそんなことができるのだろうか。まだ謎は残る。


「根拠なく面白可笑しくっていう人もいるんでしょうけど、やっぱりムーって学研が出している雑誌ですし」

近代のオカルトは科学的であると感心していると、山崎氏は次のようにおっしゃった。学研といえば科学と学習で有名であり、そこから出している雑誌だからあまり適当なことは書いてない、と。それに加えてムーは理系の読者が多く、彼ら理系読者に愛されるということはある程度信憑性が高そうだ。

そんなもはやサイエンス誌とも言えるムーの記事で山崎誌にとって最も興味のある記事はどういったものなのだろうか。


「やっぱりその、ものすごい広いですよね、宇宙って」

どうやら、山崎氏は宇宙関連の記事がお好きなようだ。最近では、量子力学のアプローチから宇宙を解明する記事やパラレルワールドなどの記事も印象に残ったという。中でも、山崎氏が話してくださった宇宙人の話は特に熱を帯びているように感じた。


「宇宙には地球にしか知的生命体しかいないって考える方が不自然なんじゃないか思いますよね」

この銀河系だけでも1000億もの太陽みたいな恒星があり、その周りには地球みたいな惑星が集まっていると言われているこの宇宙で果たして人間のような知的生命体が住まう星というのは地球だけなのだろうか。山崎氏は否定的だった。仮に宇宙人が存在していたとしたら、彼らはどうやって移動しているのだろうか。山崎氏の見解では、恐らくUFOでの移動というのは近距離の移動にしか過ぎず、この広大な宇宙で天文学的な距離を移動するには空間の歪みやワームホールといったものを利用しているのではないだろうかということだった。レイキと同様に、宇宙人も現代の科学では解明されていないので真偽は謎だが、この話には強い説得力を感じた。


「昔はね、宇宙人と幽霊は別物だったんですけど、最近はなんかおんなじ感じで捉えられている」

山崎氏の話すことは非常に突飛だが妙に説得力がある。どういうことかというと、幽霊も宇宙人も、人間とは違う次元を生きているという観点では同じということだ。しかし、ここにきて幽霊の話がでたのには驚いたが、冷静に考えたら幽霊は元々人間であるため人間の精神(幽霊)は宇宙人とイコール関係で結ばれるというとこではないか。素直に驚いた。私がこの仮説を否定できないかったからである。




「ムーの見解では第三次オカルトブームだってことは方々で言ってますよね」

第一次オカルトブームというのは、冒頭でも触れたように70年代に起きたノストラダムスの大預言やUFOや超能力といったものだった。では第二次オカルトブームはどのようなものだったのかというと、定かなことは言えないが90年代に流行った新興宗教や終末思想、前世ブーム等を指すようだ。そんな新教宗教をはじめとする第二次オカルトブームもそれは勢いがあったがオウム真理教の一連の事件により幕を閉じた。それ以降メディアやマスコミではそういった類のものを扱うのはご法度となった。

そういった背景を考慮してあれから20年が経ち、ほとぼりも冷めてきたであろうこの時期に、第三次オカルトブーム到来というわけだ。では第三次オカルトブームのメインコンテンツはどういったものなのだろうか。


「今はどっちかって言うとスピリチュアルじゃないですか」

2、3年前から盛んに耳にするようになったワード、スピリチュアル。今のオカルト界を席巻しているのはスピリチュアルだと山崎氏はいう。しかし恐れ多いことに、私にはオカルトとスピリチュアルの違いがわからなかった上にスピリチュアル自体がなんなのかもよくわかっていなかった。


「プラス思考ですよね、スピリチュアルは」

山崎氏曰く、オカルトとは神秘主義全体を指す言葉で、UFOやUMAをはじめ、超能力、都市伝説、黒魔術などのオカルトが指す範囲は広いという。

それに対してスピリチュアルとは、オカルトの中のジャンルの一つのようなものである。スピリチュアルとは主に光一元であり、基本的に人を呪ったりするといったネガティブなことはやらないのだ。故にお客さんの層も霊能力者やヒーラーの方が多いという。


「ムーSHOP自体はオカルトのお店ではないので、あくまでスピリチュアルのお店ですから」

雑誌ムー自体は筋金入りのオカルト雑誌であることは周知の事実だが、どうやらムーSHOPはオカルト屋さんではないという。その証拠にムーSHOPの看板をご覧いただきたい。スピリチュアルショップとも明記してある。そして何よりも取り扱っている商品がスピリチュアルショップだとものがたっている。



なるほど。第三次オカルトブームの実態がわかったところで、私はこのような噂を聞いたことがある。オカルトブームの背景には不安な世相が見え隠れしているとか。つまりは、不安定な社会が民衆をオカルトチックな方向に掻き立てるとも言えよう。山崎氏はこれについてどうお考えなのだろうか。


「ほんとにアセンションしちゃうって思った方が結構いらっしゃって」

ひところ、2012年頃「アセンション説」という説が一部の人々の間で囁かれていた。私も詳しくはわからないが要約すると、2012年に次元がアセンション(次元上昇)して全てが消えて無くなってしまうという説である。今でこそ杞憂だが、当時はとある有名な大学の教授までもが信じて、方々で言い回ったそうだ。その後、大学の教授は恥をかいてしまうことになるのだが、考えてみれば震災の翌年2012年、不況の最中で確かに混沌とした世の中だった。かといって、オカルトブームの背景には不安な世相があると断言するのは軽率だと思う。山崎氏の意見はこうだ。


「一つには、確実に時代の流れが今早くなっているのですよ」

山崎氏の意見として、オカルトブームの背景には科学技術の進歩や人間の好奇心に原因あるという。アセンション説は予想を外したが、部分的には当たっていた。山崎氏曰く、次元は少しずつ上昇しているという。それは科学技術の進歩によるものだ。人間の科学技術は飛躍的に進歩しており、それの行き着く先がアセンション。これが一つ。


「その先を見たいという欲求が出て来ると思うんで、そこが未知なるものに対する興味っていうか」

もう一つは、人間の好奇心によるもの。何百年も前に農村で生まれたならばおそらく一生農業に耽って亡くなるという人生だが、昔と比較すれば今、都会で暮らしていればめまぐるしいほどに色々な現象が起きている。色々な現象が起きているお陰で様々な体験ができ、様々な知識がつく。さらには、百年前では霊的なものと量子力学なんてひところに考えられなかったが今ではどうだろう。レイキが仮に電磁波だとすれば、その数値を測定してみたいのは当然のことではないか。それがオカルトブームではないのだろうか。


「次元が上がると見えないものに対する関心が高まって来るわけですね」

山崎氏自身はオカルトブームの原因がなんなのかを明言はしなかったが、上の一言で読者の方はご満足いただけただろうか。そう考えると、オカルトとは最先端の思想を持った科学とも言い換えれるのに、その斗出した捉えどころのなさが敷居を高くしていると感じた。今後は、今のオカルトブームが尾を引いてオカルト学なんてできたら面白いと私は思う。




「意識高い系ってほら、よくいるじゃないですか」 

読者の皆さんは意識高い系でしょうか。俗にいう意識高い系の基準とはなんなのだろうか。ここでいう意識とは簡単に言えば魂のことである。その魂の定義としては肉体が無くなっても意思を持つもので在り、人間の死後に魂は本源の世界に逝くものとする。死後の世界とか本源の世界とか急にオカルトチックな話にはなるが、まずはこれを理解していただきたい。


「二極化って一般的に言われてますけど魂の世界でも二極化が進んでるって言われてまして」

二極化を代表するものと言えば貧富の差。それに伴い魂も二極化が進んでいるという。平たくいうならば、魂にも意識高い系魂と意識低い系魂がある。貧富ならばわかりやすいが、魂を二分するほどの二極の基準と一体なんなのだろうか。

それは、魂の次元の高さだという。


「ISが支配しているような地域に行きますと全然違いますよ、スピリチュアルのスの字も出ませんからね」

これは、いわゆる意識低い系魂の例である。山崎氏は以前にエジプト人と話す機会があった時に、彼らにヒーリングやレイキの話をしたが全く理解できなかったという。なぜなら、エジプト人に限った話ではないが経済的に貧しい国や紛争地帯、それに平均寿命が短い国では余裕がないことが挙げられる。生きるか死ぬかの瀬戸際の人にスピリチュアルな教えを説いたって信じる訳が無いないということだ。


「死後の世界とかよく言いますけど、要は肉体がない世界ってのは自分の意識レベルに応じた世界が作られるんですよね」

こういった仮説がある。懐疑的だが否定することもできない曲者である。では意識高い系魂と意識低い系魂の二極化を肉体の世界(現世)の観点から見てみよう。貧しい人でも魂の意識を高くできるし、お金持ちでも意識低い系魂の人もいる、第一に魂が二極化しても現に私は無事に存在している。結局、魂の二極化は人間それぞれの問題であって社会全体にはなんら問題ないのではないではないか。

問題がないと言えばおそらく問題はないが、この現象自体が非常に面白く珍しいものだと山崎氏はいう。実はここからが本題で、二極化の話はあらすじに過ぎない。


「多様ですよね、多様性の星っていうか」

我々人間それぞれに違う意識高い系低い系魂が宿るとすれば、当たり前だが多様すぎやしないか。約70億種類の魂があることになる。大袈裟に書いてみたが別に面白くも珍しくもない。

ではこれを宇宙単位で考えてみよう。


「宇宙人とか高次元生命体のメッセージによると地球ほど面白いところはない、と」

宇宙人とどうやってコンタクトを取ったかはさておき、山崎氏がいうからには宇宙人曰く、「我々の世界では宗教なんかは一つしかない」「神様がこんなにいっぱいいる惑星は地球ぐらいだ」と。

奇天烈なことを言うようだが、我々は長く地球にいるせいか地球での当たり前を鵜呑みにし、それをあたかも宇宙の当たり前と錯覚している。考えてみれば、星全体で一つの思想を持ち、住民の意識など統一した方が何をするにしろはるかに合理的だろう。出どころのわからない宇宙人からのメッセージだが、その内容は的を得ていると言わざるを得ない。


「一応、地球って三次元の世界がある訳で、考えていることは違うんだけど同じように同居している珍しい星だと」

私は甚く不思議だなと思った。70億もの意識が地球という統一された三次元の世界で共同生活をする。人間の意識を除く自然界の全てが理にかなっているというのに、人間の意識だけが理に適っていない。しかしそこが面白くも珍しくも在り、美しい。地球人として誇りを持つべきだとすら思う。


ところが、その意識が地球外のものだったらどうだろうか。




「宇宙人も結構いるんですよ、普通に生活してるんですよね」

山崎氏の知り合いの知り合いでNASAで働いている方がいるという。このNASAのオフレコの話によるとどうやらM.I.Bはフィクションではないというのか。


「M.I.Bってあるじゃないですか。あれってまんざらでもないっていうのですよ」

ノンフィクションとまではいかないが事実を元にした映画といった感じだろうか。映画のように身の回りにあれ程多くの宇宙人がいるなんて信じられるだろうか。仮に本当に宇宙人を見つけたとしてもニューラライザーには気を付けたいところだ。

冗談はさておき、山崎氏は地球には多くの宇宙人がいると言った。すると、宇宙人は何の為に、地球のどこにいるのか気になるだろう。それを説明するにはまずワンダラーという概念を理解していただきたい。


「そのまま宇宙人として来た方もいるんですけど、人間の肉体に魂だけ宇宙から来たって。要するにワンダラーって言うんですけど」

ワンダラーとは人間の肉体に宇宙人の意識が存在している生命体のことである。もし、あなたの身の回りで普通に地球人として生まれてきたが意識が他の星から来たと断言できるお友達がいれば、もれなくワンダラーである。実は山崎氏の知り合いにもワンダラーの方はいるという。

調べてみたところ、何でもこのワンダラーには多くの特徴があり、偉人が多いというのが一つの特徴だ。


「例えば、お釈迦様とかキリストとか人類に変革をもたらした天才科学者とか宗教家だとかは大体他の星から来ている、意識が」

例えば一説ではイエス・キリストの意識は金星から来たと言われている。アインシュタインももしワンダラーだとすれば皮肉なことに「宇宙人のもてなし方」について議論を交わしていた。

もし世間一般でいう天才や超人、能力者の意識が他の惑星から来ているなら、これまでの常識や秩序が音を立てて崩れていくのは明白だ。しかしそういったワンダラーのお陰で我々の文明が飛躍的な進歩を遂げている、もしくは危機を密かに逃れたかもしれない。何だかこんな書き方をするとワンダラーに対して厚い恩恵を感じ、劣等感すらも抱きかねないが、山崎氏はこのようにもおっしゃった。


「(人間は)実は最初から完璧なんですけど、それをどこまで思い出すかなんですよね。要は全知全能なんですね」

これは山崎氏からヒマラヤ聖者の話を伺った時に、おっしゃったことだ。人間は全知全能である神の一部であり、あえて三次元に波動として体現しているだけ、とも。そう考えるとスプーン曲げなんて大したことではないとすら思える。なぜなら、全知全能である人間の肉体を持ったエネルギー使いのワンダラーであれば素粒子を巧みにコントロールしてスプーンの素性をいじることなんて容易いことではないのだろうか。言うなれば、人間と宇宙人と宇宙エネルギーとで三位一体である。

私の奢りだろうか。しかし山崎氏の一連のお話を以って私が導き出した最も合理的なスプーン曲げなのだ。




「要は、うちはものを売ってるようでものを売っていない」

最後に、我々は取材の帰り際に山崎氏がおっしゃってたこの言葉を残したい。ではお客さんは何を買っているかと言うと、ものから発せられるエネルギーを買っているのである。だてにスピリチュアルショップをやってないわけだ。

私がワンダラーではないかと疑うアインシュタインの名言に「私の人生の目的は、神のパズルを解くことだ」とある。もしアインシュタインがオカルトの走りであると言われても頷ける。現代のオカルトははっきり言って新しいジャンルの科学だと私は思う。仮説だらけではあるが、将来これらのことが解明されればいつしかムーが聖書になる日が来るかもしれない。


「学研の月刊誌「ムー」の公式公認ショップです。」

最後に山崎氏からユーザーに向けて一言頂戴して我々はムーSHOPを後にした。



ライター:おーちゃん
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